上手くまとまってるかと言われると疑問だけど、導入はこんなかんじ。
フランスのルーブル美術館で館長ソニエールが何者かによって殺害される。ソニエールは死の直前に孫娘ソフィーにだけ分かるよう暗号化された不可解なダイイングメッセージを残す。それは聖杯伝説の鍵を握る聖杯の在処をしめすメッセージだった。ソニエール殺害の容疑をかけられた大学教授ラングドンを巻き込みながら聖杯の謎を巡るミステリー。
感想はとても面白かったです。この作品のうまいなぁと思う所は、小説の中だけにはとどまらない真実(かどうかは知りませんが)を出していくという所で、キリスト教に興味が無い人でも聞いた事のあるような事柄の一般的な解釈と、それとは異なる見方を真実として紹介し、知識的な欲求と推理的な解答の欲求で引きつけてくれます。
特に前中盤のスピーディーで押し流されるようなストーリー展開は思わず先を知りたくなり、上巻は一気に読み終えてしまいました。 後半はやはり話に収集をつけるため、壮大な辻褄合わせのようになっていくのですが、その辺りを詳しく述べるのは無粋でしょう。個人的には最後にもうひとひねり欲しかったなぁとは思いましたし、結局明確には分からない所がやや不満ですが、おかげで誰かと結末について討論したくなりました。おそらく作者の思惑にどっぷりはまっているんだと思います。


