
ペンで画面をタッチして操作するという、画期的なインターフェイスを持つコンピューターを作って売る会社GO Corporationのベンチャービジネスストーリー。退屈させない濃い話なんだけど、実りがなんにもも無いという凄い話で、ある意味非常にサッパリしている。
今でこそPDAとか、スーパーとかの商品管理に使う端末とか、NintendoDSとか同じアイディアを具現化したような商品は沢山あるけど、これは90年前後(GOは87年設立)のおよそ7年間の話で、この本を読む限りこのアイディアは画期的でかなり話題になったらしい。確かにマイクロソフトがペンコンピューターに入れ込んでいたというのは聞いた事がある。
でも結局ペンコンピューティングが成功する事は無く、GOだけではなく、マイクロソフトもIBMもアップルもペンコンピューティングからは距離を置く事になった。GOもペンポイントという製品を販売したような事が書かれていたけど、売り上げのほどは特に触れられていなくて不明であるが、そこからの収益でやっていける兆しは全くなかった事から不発だったんだろうと思う。もしかしたら発表しただけで製造出荷はされなかったのかなぁ?そんな事は無いと思うんだけど。
なにはともあれ、結局はAT&T等の企業とアライアンスを組んで窓口を一本化する為にハードウェア部門を別会社としてEOを設立するんだけど、何故か(本当になんでなのか読んでる方にはわからない)この会社とGOの折り合いが悪くなって結局GOはEOに吸収される事になり、その後EOも解散しこの試みは終結する。
全体的に前半に比べて後半は駆け足で内容も薄く、状況を把握する事が難しくなっていて、よくわからないままに読み進める事になった。なぜ今まで資金調達に継ぐ資金調達で7年近くもやりくりしてきた会社が、EOに吸収される道を選ばざるを得なかったのか説明はされている物の明確ではなく、消化不良な感がある。
結局、製品がどれだけ売れたとか、技術がどうだったかという点は、技術は良かった、でも売り上げは立たなかったみたいな話でパッとしないんだけど、前にも挙げたように、資金調達に継ぐ資金調達や競合する大企業との対決等、読み応えはかなりある。後半火が消えたように不可解にしぼんでいくんだけど{{fn '丁度その頃インターネットの方にお金が流れたのかもね、市場というのもそういう物で、それと連動していたのかもしれない。