
全34巻。長い!12年にも及ぶ連載という事で、1巻の表紙と34巻の表紙を見るとものすごい(というほどでもないけど)絵が変わってますね。当初3回の予定で掲載されたものが12年にも及ぶなんてすごいのひと言です。
そういった色々な事情の為、初期の設定である主人のマニュアル体質も初期の初期に忘れ去られ、タイトルとも全然マッチしない普通の学生恋愛ものになってしまいました。長らくやっていると主人公達の話だけでは発展しないのか、驚異的な脇役の充実により明らかに面白い所がシフトして行きます。
そういう意味では初期からいた隆司君と種ちゃんは素晴らしい強さと安定感を発揮していますね。反面ユウちゃんと山根君はよごれ役に近くいつの間にかミーハーで気の多いキャラとしてなんとか生き延びるという、なんとも残念感ただよう様な事に。
そんな中でも個人的に好きなのはやっぱり笹錦さんで、もはや完成されたキャラクターは主役を奪いかねないというか、中盤以降は笹錦さんにかなり支えられていたと思います。ササヤキさんと草野さんももうちょっと見たかったですけどね。7巻も放置されてしまって残念です。
基本的にはストーリー重視と言うより長期連載物定番のエピソード進行で、時間は進んでいるんだけど17歳から22歳の若い5年なのと、環境の変化が殆どない事、現実以上のスピードの遅さで殆ど時間の流れはあってない様な物なので、特に何も考えず読めます。
結末は伏線というには余りに急な展開で(これは、仕方ないし、前々からそういう結末にするつもりだったのだろうとは思います)良い意味でとても無難で安心して読める感じです。それでも33巻の島を下見に行って帰りのフェリーで見送られる所を想像する所とかすごく寂しさを訴える物がありました。




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